スポンジケーキの軽やかな食感と甘さは、多くの人々にを魅了しています。
最近では、健康志向の中でハチミツが注目を浴び、その風味を取り入れたスポンジケーキを楽しむ人々が増えています。
しかし、砂糖のレシピをそのままハチミツで代用すると、なかなか膨らまないという問題に直面することも…。
本記事では、ハチミツを含むスポンジケーキが膨らみにくい問題について深堀りし、その解決法を詳しく解説します。
スポンジケーキにハチミツを使うメリット
まずはスポンジケーキにハチミツを使うメリットを紹介します。
- 自然の甘さとハチミツの豊かな風味のスポンジケーキになる
- はちみつは砂糖より少ない量で、同じ甘さを得ることが出来る(砂糖と比べて約1~1.5倍ほどの甘さと言われている)
- 栄養面で優れている
三つ目は特に、ハチミツにはビタミンやミネラル、酵素、抗酸化物質が豊富に含まれており(ハチミツの種類によってその含有量は異なる)、甘味料としてだけでなく、栄養価を考えると理にかなった選択と言えるでしょう。
スポンジケーキにハチミツを使うデメリット
一方でスポンジケーキにハチミツを使うデメリットとして、ハチミツを使用したスポンジケーキは膨らみにくいという課題があります。
通常、膨らみを実現するためには、ベーキングパウダー等の膨張剤やしっかりと泡立てたメレンゲが必要ですが、ハチミツの特性がこれを阻害することがあるのです。
砂糖をハチミツで代用すると膨らまないのはなぜ?
砂糖の代わりにハチミツを使うと、スポンジケーキが膨らまないことがあるのは、下記の2つの理由があるからと考えられています。
- はちみつの酵素が膨らむために必要な粉のたんぱく質を分解してしまうため
- 生地の水分量が増えるため
ハチミツは高い含水量と糖分の結晶化傾向を持っており、これがスポンジケーキの膨らみを制約する原因となります。結晶化が進行することで、空気を効果的に保持する能力が低下し、望むべき膨らみを得るのが難しくなるのです。
うまく膨らます方法
前項で記載した通りハチミツをそのまま砂糖の代わりに使用するとうまく膨らまないということがあります。
しかし下記のようにハチミツを使用してもスポンジケーキを膨らませる方法はあります。
- ハチミツの含水量に着目し、レシピの糖分や液体のバランスを調整する
- ベーキングパウダーやベーキングソーダなどの膨張剤を適切に取り入れる
スポンジケーキのレシピに含まれる砂糖は甘さをつけるだけではなく、とても大事な役割をしています。
それは、卵にしっかり溶け込むことで、卵にシロップのような粘りをつけ、泡を抱き込んで潰れにくくする役割です。
しかしハチミツは、上記に示したような砂糖のような役割をせずむしろしっとりさせるために使われることが多いです。
そのため砂糖のレシピを使用したい場合は上記のように自分で調整を行うことで、砂糖の代わりにハチミツを使用してもハチミツの特性を考慮しつつも、望むべきふっくらとした膨らみを手に入れることができます。
まとめ
ハチミツ使用時のスポンジケーキ膨張しない問題は、ハチミツの特性によるものですが、その解決策もまた存在します。
しかし、多くの方にとって自分で糖分や液体のバランスを調整したり、ベーキングパウダーを適切な量入れるのはハードルが高く感じるのではないでしょうか…?
そのため砂糖のレシピをハチミツで代用するのではなく、もともとハチミツを使っているレシピを参考にして、ハチミツの風味や栄養価などのメリットを楽しみつつ、美味しくて見た目にも魅力的なスポンジケーキを作ることをおススメします。
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