ダイヤモンドジュエリーはいつの時代も心をくすぐり人気の高いものですが値段が高く手が出せないという方も多いのではないでしょうか?
そのためダイヤモンドの代わりとしてキュービックジルコニアやクリスタルガラスがあしらわれたジュエリーが選ばれてきました。
しかし、キュービックジルコニアやクリスタルガラスでは輝きの点でダイヤモンドに届かず物足りなさを感じている人も多くいました。
そこでダイヤモンドにより近いものとして近年モアサナイトやラボグロウンダイヤモンドが注目を集めています。
ただし、日本ではまだまだ認知度が低く、情報も少ないため違いがよくわからないという人も多いのではないでしょうか?
そこで本記事ではラボグロウンダイヤモンドとモアサナイトの違いとどちらがおすすめかを紹介します。
ラボグロウンダイヤモンドとモアサナイトの違い
ラボグロウンダイヤモンドとモアサナイトはそもそも別の鉱物のため一言で違いをいうことはできません。
むしろ人工石で天然ダイヤモンドの代わりとしての人気が高いということ以外は同じところを見つけることのほうが難しいのではないかとも思います。
そのためここでは成分的な違い、見た目の違い、価格の違いについて比較をしたいと思います。
ラボグロウンダイヤモンドとモアサナイトの成分的な違い
ラボグロウンダイヤモンドとモアサナイトの成分的にはちがいがあり全く別の石と言えます。
ラボグロウンダイヤモンドの科学組織はダイヤモンドと同じ炭素であるのに対してモアサナイトは炭化ケイ素で出来ています。
そのため輝きの違いや親油性の違いがあります。
輝きで考えると光の屈折率や分散度はモアサナイトがラボグロウンダイヤモンドよりも上回りより強い輝きを味わうことができます。
また、天然のダイヤモンドと全く同じ特性を持つラボグロウンダイヤモンドは親油性があり、油が付くと輝きが曇ってしまいますが、モアサナイトは親油性が低く、より汚れにくいという特徴があります。
このようにラボグロウンダイヤモンドとモアサナイトは成分に差があるため輝きや親油性といった特徴に違いがみられます。
ラボグロウンダイヤモンドとモアサナイトの見た目の違い
見た目の違いは、その輝き方にあります。
硬度の違いは多少ありますが、その違いで出来ないカットの種類があるということはないので輝き方の違いが見た目の唯一の違いと言えると思います。
前述のように光の屈折率や分散度はモアサナイトのほうが高く特に分散度は2倍以上になります。
ラボグロウンダイヤモンドは天然のダイヤモンドと同じ成分のため屈折率や分散度は同じになり輝き方も同じになります。
しかしこれらと比較してモアサナイトは分散度が高いため七色の輝きが強く見られます。
ダイヤモンドもカットによって多少は七色の輝きが強く見えるものもあります。
そのためパッと見でわかるほどの違いは大きくはありませんが、どちらかと言えば七色にギラギラ光る石が好きな場合はモアサナイトが向いているかもしれません。
ただし、素人目には並べて比較してみてわかるかわからないかという程度のためやや輝き方が違うという程度で決定的な違いはないといえます。
ラボグロウンダイヤモンドとモアサナイトの値段的な違い
値段で見るとモアサナイトのほうがお手頃なお値段であることが多いです。
もちろん購入店舗やカラット数、カットにもよりますがラボグロウンダイヤモンドの場合1カラット程度のカラット数があれば天然のダイヤモンドの1/4~1/2程度の値段です。
対してモアサナイトは天然のダイヤモンドの1/5~1/10程度であることが多いです。
天然のダイヤモンドでもカラット数が小さくなればかなりお安いお値段で手に入るので小さい石の場合はモアサナイトやラボグロウンダイヤモンドと変わらない価格で手に入ることがあります。
そのため大きな石である1カラットで考えると上記のような価格で提供されています。
ラボグロウンダイヤモンドもモアサナイトも日々低エネルギー・低コストでできる製造方法が研究されています。
そのため今後はラボグロウンダイヤモンドのほうが低価格で出回る日も来るかもしれませんが、現在の技術ではモアサナイトのほうがお手頃な価格で手に入る状況です。
ラボグロウンダイヤモンドかモアサナイトを選ぶなら
ここまで紹介したようにラボグロウンダイヤモンドとモアサナイトは全然別の鉱物です。
では、なぜよく比較されるかというと両方「ダイヤモンドの代わり」として十分に魅力的だからではないでしょうか?
もちろん、ダイヤモンドの代わりとしてではなく、ラボグロウンダイヤモンドやモアサナイトが好きという場合もあるとは思いますが…
その場合は好きなほうを選ぶことをおすすしますが、もし迷っているなら一つの指標として、
ダイヤモンドであることにこだわる場合はラボグロウンダイヤモンド、お値段と輝き重視の場合はモアサナイトを選ぶとよいと思います。
パッと見でダイヤモンドかラボグロウダイヤかモアサナイトかを並べて比較したとしても見分けることは難しいと思います。
石が1カラット以上になってくるとややモアサナイトのほうが虹色の輝きが強くギラギラしているかな…?
と思うものもカットやそのカット技術によってはありますが、普段着用している中で見分けることは難しいです。
特にラボグロウンダイヤは同じ科学組織ではあるため専門家でも見分けることは難しいそうです。
そのため聞かれなければそうそうバレることもないと思います。
もし「それ本物のダイヤモンド?」と聞かれたときにラボグロウンダイヤであれば「そうだよ」と答えても嘘にはなりません。
生まれた環境が違うというだけで完全に同じ成分・特徴を持った本物のダイヤモンドなので…
日本ではラボグロウンダイヤモンドの認知が低いため逆に天然ものかどうかは聞かれることは経験上ありませんでした。
もし天然かどうか聞かれたときは相手が結構詳しい場合だと思います。
一方で、モアサナイトの場合「それ本物のダイヤモンド?」と聞かれたときに「そうだよ」と答えると嘘になってしまいます。
とにかく輝く宝石であることや値段が抑えられる点に自信をもって「モアサナイトだよ。素敵でしょ」と答えられる場合はモアサナイトが良いとおもいます。
実際私は新しく自分で買うものはモアサナイトを優先して選ぶことが多いです。
(もちろんデザインにもよりますが…)
理由はモアサナイトの輝き自体が好きだからです。
そのためラボグロウンダイヤモンドとモアサナイトで迷ったときは、
ダイヤモンドであることにこだわりがあり、聞かれたときに「ダイヤモンド」と答えたい場合はラボグロウンダイヤモンドを
値段や輝きにこだわりがあり、聞かれたときに自信をもって「モアサナイト」と答えられる場合はモアサナイトを選ぶとより後悔しない購入ができるのでおすすめです。
まとめ
本記事ではラボグロウンダイヤモンドとモアサナイトの違いについて紹介してきました。
どちらも魅力的な石なのでどっちがいいのか迷ってしまうことが多いかもしれません。
自分が何を大切にしたいかによってもおすすめは変わってくるので購入で迷ったときはこの記事をぜひ参考にしてみてください。
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